理系の大学進学希望者に朗報です。名古屋市立大学に「理学部」新設 進めるだけ進める学習塾、三重県伊勢市御薗町の進学塾「勢進塾」
理工系の大学を目指している受験生にニュースがあります。昨日、8/31名古屋市立大学が「理学部」を新設し、来年度から学生を募集するという報道がありました。正確には「総合生命理学部」です。理学部としては東海地方の国公立大学では名古屋大学に続き2校目とのことですが、「理工系」という意味では「工学系」学部は沢山あり、純粋に「理学」という名がついた学部は名古屋大学以外になかったのです。「理学部」と「工学部」の違いって何だと思いますか?塾長は「工学系」学部出身で、九州工業大学工学部、大阪大学基礎工学部(大学院基礎工学研究科)を卒業しました。卒業後は広島大学工学部(工学研究科)、九州大学工学府(工学研究院)、東京工業大学大学院総合理工学研究科(資源化学研究所)等の教員を26年間努めましたから、一貫して工学系の大学に身を置いておりました。最終職歴の東工大では理学系の指導も行いました。工学部を卒業すると学士(工学)、大学院の工学研究科を修了すると、修士(工学)、博士(工学)が授与されます。昨年、組織改編された東京工業大学は、学部・大学院の組織変更により、理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院に組織が分けられました。現在でも変わっていないと思いますが、「理・工」二つの学部名をつけている学部、大学院では、自身の研究が理学系なのか工学系なのかを判断して、修士(工学)か修士(理学)かを自分で選択できる大学院もあります。良く役に立たない自然科学の研究をするのが「理学部」、お金儲けに繋がる技術開発をするのが「工学部」と言われます。役に立たない研究??そんな研究はありません。役に立つか立たないか、誰にもわかりません。直ちに役に立つ研究もあれば、100年もたって注目を浴びる研究もあるのです。大雑把に分類すると、基礎科学を研究するのが理学部で、応用科学を研究するのが工学部となるでしょう。例えば1例を上げると、複雑な構造をもつ天然物の単離、構造決定、全合成の研究を理学部で行い、その合成研究を通じて新しい薬理作用のある医薬品の開発研究をするのが薬学部、その医薬品を大量かつ安価に製造するプロセスを研究するのが工学部です。
来年、学生募集をする名古屋市立大学の総合生命理学部の入学定員は後期日程40名のみで、取得できる学位は学士(理学)です。狭き門になる可能性は十分にあり得ます。三重県の高校生諸君、チャレンジしてみては如何でしょう。出来たばかりの学部ですから、受け入れ態勢が充分とは限りません。1期生として学部を盛り立ててゆける自信のある方が良いと思います。勢進塾では大学入試を熟知した塾長が直接勉強を教えています。諸君の大学受験を全力でサポートしますので、理工系大学に限らず大学進学を希望する高校生の皆さんの入塾をお待ちしています。